2014年夏(34回)スタディツアー感想文
5)小林さん(静岡県 学生 女性)
 とても充実した10日間でした。
 ラリグラス・ジャパンが支援している団体を直接見ることができ、お金がどのように使われているかということ、支援している団体の子どもたち、女性たちがどれだけツアー参加者が来てくれることを待っていてくれたかということを知ることができたのが今回のツアーの最大の収穫です。

 私がツアーに参加したきっかけは毎年大学のサークルの関係でまり子さんとお話をする機会があり、そのときに参加したら勧められたからです。私の所属する大学のサークルはカンボジアで支援をする団体で今後のサークル活動の参考にするためにとツアーに参加したのですが、実際参加してみると今後のサークル活動に役立つものだけでなく自分の将来のことを考える上でも、とても貴重な経験になりました。

 多くの方がいろいろな感想を述べていておそらく同じ内容があるかもしれませんが、私がいくつか印象深かったものを書きます。

続き
 1つ目はホスピスの子どもたち、女性たちの明るさ・元気さです。ホスピスを訪問すると私たちを歓迎してくれて彼らに元気をもらい、笑顔にさせてもらっていました。子どもたちは初対面の私に対してもフレンドリーに接してくれました。基本的にみんな英語ができていたのでコミュニケーションしやすかったです。ただ、私の体力がなくて外でバトミントンをやったときへとへとでした。

 子どもたちと遊んでいると普通の健康な子どもだと思ってしまうんですが、子どもたちのベッドを見ると荷物は少なく、子どもたちはHIVに感染していて親がいない子たちなんだと気づきました。ツアーでは日中は子どもたちと遊んで楽しく過ごし、夜にホテルでは子どもたちの状況を考えるというサイクルでした。

 手品発表では多くの人に笑ってもらえてよかったです。

 次に、カカルビッタでのピクニックですが、このときが私には一番印象深いです。なぜかというと、ビマラさんという女性と私は一緒にいたのですが、名前がもう一つあると本人に言われて春のリポートを読み返して彼女の過去を知りました。話しかけるといつも笑顔で、三つ編みのかつらをかぶって自分の写真を見てすごくうれしそうにしていたビマラさんにそんなつらい過去があると知ったとき、自分にはどうしようもできない感情と彼女たちは本当に強い女性だなという気持ちでいっぱいでした。

 またカトマンズに戻るときトランジット・ホームの女性たちや笑顔でいながらも最後には泣き出してしまうビマラさんの姿を見て自分も泣きそうになりました。ピクニックでご飯を食べているとき、ネパール語で「暑い!」とか「辛い!」と話していると、名前は残念ながら覚えていないのですが、私とあまり年の変わらない女の子に「いつ帰るの?」と聞かれて「明日」と答えると、「じゃあいつ来るの?」と聞かれて「来年だよ」と答えたときの彼女の表情も忘れられません。このときが私が来年も来たい、来なければいけないと思うきっかけでした。

 3つ目にNDWSの訪問はまり子さんが現地の団体と対等に話を進め、ネパールの障がい者支援の知識もあり、さらに現地の人々に日本の保険制度、障がい者支援の仕方を教え、またファンドレイジングで新しいプロジェクトを始めようとしている様子はサークルの活動にとても参考になりました。

 最後に少し後悔があります。1日だけ体調を崩しマイティ・ネパール本部の食堂のご飯を食べられなかったことです。また医療、福祉関係の自分の勉強不足を感じました。そのほかにも英語はもちろん現地の言葉が少しでもわかるとどれだけよいかと感じました。だから来年の夏はこれらを勉強し、改善して全力でツアーを楽しめたらいいなと思います。

 なぜこんなにツアーが楽しかったのかというと、ツアー参加者さんも年代、所属がバラバラで素敵な人たちばかりだったからだと思います。とても尊敬できる方たちでした。ツアー参加者の方と話しているだけでも、これからの就活や仕事に対しての姿勢を知り、充実していました。

 本当に2014年のラリグラスのツアーに参加できてよかったです。まり子さん、秋山さんや多くのスタッフの方々、ツアー参加者さん、ネパールで出会った人たちに本当に感謝しています。ありがとうございました。

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