2014年夏(34回)スタディツアー感想文
8)藤田さん(東京都 社会人 女性)
 1.日本でのボランティア活動に参加しているうちに海外ボランティアに興味を持つようになり、体験したいと思って今回のツアーに参加した。

 毎日朝から晩までハードスケジュールで、本当に中身のぎっしり詰まったツアーだった。メンバーの間もコミュニケーションを重視し、同じ目標を目指して一緒に行動し、ネパールの人々のために一生懸命な姿が印象的だった。考えを深めることもできて、貴重な体験ができた。

続き
 .ネパールは私の想像以上に貧困だった。インフラ、衛生、人身売買など多くの問題を目にしつつも、外に出て歩くと確かにネパールの人々は生きていて、たくましく、人柄もよく、優しい人たちばかりだった。今回のスタディツアーでネパールにすごく惹かれた。二週間経った今、ネパールが恋しくなっている。

 3.なによりホスピスの子どももガガルビッタの女性たちもすごく喜んで迎えてくれてとても嬉しかった。ホスピスの子どもたちはとてもかわいく、人懐っこくて、みんなニコニコして遊びに誘ってくれてとても嬉しかった。

 頭脳の知力がしっかりしていて、それに自分の不公平な過酷な運命が待っている現実を知っている子どもたちは、どんな気持ちで日々を送っているだろう? そして孤児と両親を持つ子どもとの違いを痛感した。小さいころから施設での集団生活の中で、周りの状況を見ながら自分の行動を取り、大人の愛情を求め、わがままを言わない子どもの小さな姿を見て心が痛んだ。

 4.最後に、ネパールは日本での生活がどれほど便利なものか、日本という恵まれた国にいるということを考えさせてくれる国だった。日本に戻って、きれいな丸の内の高層ビル街を通りながら、現代文明ということに感動し、心が温かい気持ちで一杯になった。

 急速に日本の生活スタイル、日本での感性に戻っているこのごろは、ただ何もない日常に感謝し、すべての物事に感謝し、日々を大事にしたい気持ちにもなった。また、通訳のラジャさんや皆さまにお世話になり、全ての方との出会いが宝物で、とても感謝している。

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