2016年夏(36回)スタディツアー感想文
4)春日さん(長野 社会人 女性)
 今年2回目の参加です。まずは、このような機会を提供してくださった、まり子さん、石川さん、支えてくださったラジャさん、スタッフの皆さま、1日1日共に過ごした参加者の皆さまに感謝申し上げます。

今回、1人ひとりの存在の意味を実感し、誰か1人欠けてもダメだっただろうと改めて思います。

 まずはホスピス。去年参加しただけで覚えていてくれるものだろうか? と疑心暗鬼で向かいましたが、おそらく“あなたは去年来たわね”とでも言っているかのように笑顔で迎えてくれました。それも私が覚えているみんなが。険しい顔をしていた女性もいましたが、恐ろしい過去を抱えているのだからそれは当たり前で、でもだんだん話しかけているうちに笑顔になっていきました。

 いろんな過去を抱えて生きてきたのに、こんな私たちを笑顔で迎えてくれるなんて、本当に純粋な女性たち。去年帰国後、ネパール語を勉強する! と気合いを入れたのにも関わらず、怠けてやらなかったので、また後悔……。何を言っているのかわからないこの歯がゆさ。

続き
 ヘタウダのプリベンション・キャンプでは、やはり覚えていてくださった。 女の子たちは去年のメンバーとは違いましたが、アニータ含め去年いた3人の女の子たちは覚えていてくれたし、去年参加した大学生たちを懐かしんでいました。 カツラを被って“キャーキャー”、ダンスして“キャーキャー”、写真の画面に映る自分たちを見てにっこり。

 本当に日本人やそれに携わる物に興味津々で、幼い子どもたちのようでした。 彼女たちの心の中に、たった1年に一度の日本人の訪問がどれだけ大きな意味を成しているかということがよくわかりました。 本当にみんな普通の女の子たちなのだ。そう思うたびにまたネパール語の習得を怠けた自分に後悔の嵐。

 テレサアカデミーでは、やっぱりみんなが笑顔で迎えてくれた。シータ・タパちゃんが私を見て飛んできてくれた姿には感激。 英語は通じたものの、ほとんどはネパール語。マイティでの生活は自立させるもので、なんでも自分でやる。 今の同じ世代の日本人の子どもたちは、自分でできることでも親に頼り、甘えている。だから自分の将来も夢も自分で決められる子どもたちはわずかしかいないように思う。 あくまで教育者としての個人的な意見ですが。マイティの子どもたちの生活を見せてあげたいと強く思いました。

 貧しい国でも、教育システムは日本よりよいのかもしれない。 国語、算数、理科、社会、英語を先生が日本語で一方的に解説し、子どもたちはノートをひたすら取るつまらない日本の教育システム。 自分の意見を言いたくても、そんなことは教えてもらえないし手を挙げることも億劫で、日本では“出る杭は打たれる”と暗黙で身につけられてしまうのだ。

 一方ネパールの子どもたちは、挨拶がしっかりでき、みんなが挙手し、キラキラ輝いていました。 裕福な国ではないからこそなのかもしれませんし、何不自由なく暮らせる日本は、ネパールに学ぶべきことが本当にたくさんあるのではと思いました。 私はこのようなことをまずは自分の身の回りから伝えていこうと思います。自分でなんでもやること、思い切って発言すること、怠らないこと、世界に目を向けること。

 ツアーを通して思ったことは、ネパールの子どもたちは、特に女の子は純粋すぎて、世の中には“悪”が潜んでいることを知らなければと思いました。 男性の軽い誘いに乗らないとか、日本のかつてのように寺子屋みたいな形でどんなに離れている村でも学びの場があれば安易な行動も少しは避けられると思うし、みんなを学校に行かせてあげたいと強く感じました。

 がっかりしたことはネパールの道路事情が1年経っても全然変わっていないこと。 道路だけでももう少し修復すれば、もっと住みやすい街になるのではと思いますし、ガソリンの不純物を取り除く設備があれば大気汚染も緩和する。 役に立っているのかどうかわからない信号の代わりをしている警察官。だったら信号をしっかりメンテナンスできれば、労力も減るし、渋滞もかなり緩和する。問題は山積みである。

 それから、今後のツアー課題として、ホスピスの女性たち、マイティの子どもたち、ヘタウダの女の子たち等、名前が難しくて、仲良くなった相手の名前しか覚えられないという現状が参加者全員に見られました。 “あの子の名前何だったっけ?” “わからない” “忘れた”、マイティの女の子に“What’s my name?”と問われた時にドキッとしました。

 参加1年目は、とにかく接することにいっぱいいっぱいでしたが、2年目は少し余裕を持って周りを見ることができた時に、とても失礼なことをしていたのだと改めて悔いが残りました。 かわいい名札を作ってあげる等、みんなをもっと笑顔にすべくいろいろな面での事前準備を参加者みんなが一丸となって怠らずすべきだと思います。

 こんないろいろな体験を参加者みんなと共有でき、さまざまな意見を耳にすることができました。 大人からの目線、高校生からの目線。長いこと生きているから年配の意見が正しいと思いがちではありますが、高校生の意見がとても新鮮で、かつ少しも劣らないのだと、同世代だった頃の自分を思い出し恥ずかしくなりました。 ぜひ来年も参加していただいて、溢れる若さでもっともっとよいツアーにしていただきたいと思います。
ありがとうございました。

Copyright (C) Laligurans Japan