2017年夏(37回)スタディツアー感想文
11)高浦さん(埼玉 学生 女性)
 まず、初めに私に最高の“ネパールツアー”という思い出を経験させてくれた皆さんに感謝したいです。本当にありがとうございました。

 ネパールの人々と触れ合ってみて、感じたことが2つあります。ネパールの人々は、常に優しい!! 私が家族のことを恋しくならなかったのもみんなが私のことを優しく迎えてくれたからだと思います。

あと1つ思ったのは、ネパールの人々は、常に礼儀正しい。特に2回目のピクニックでは、子どもたちが「アンティ、ここに座って食べて」、「アンティ、ご飯取ってくるね」と常に私のことを気遣ってくれて、とても感動したし、私たち日本人の若い世代も見習うべきだと思いました。

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でも、優しいからこそ、少し強引なところもあるなと思いました。例えば、ピクニックのときお腹があまり空いていなくてカレーを食べようという誘いを断っても、それじゃお腹空いちゃうよと言われて、大盛のカレーをよそってくれました。私は、そうされるのが嫌ではなく、どちらかというとお母さんがもう1人増えた気がして、とても嬉しかったのを覚えています。

 そんな楽しかったネパールツアーも行く前は不安でいっぱいでした。足を引っ張らずに参加できるかな、食事は合うかな、相部屋の人とうまくやっていけるかな、などといろいろと考えていました。一番は、現地のマイティの子に会ったら、ちゃんと笑顔で接してあげられるだろうか……。事前学習として、長谷川まり子さんの書いた少女売買についての本を読んだのですが、あまりにもひどい体験が書いてあってとてもショックでした。

 こういう経験を過去に体験した子と今回会うと思うと、とても緊張しました。でも、いざ会ってみると、みんな、私が不安に思っていたことなんて考えさせられないくらいキラキラした笑顔で迎えてくれました。中には、まだ救出されたばかりなのか暗い顔の子や表情が硬い子もいました。私は、今はまだ抜け出せなくても、将来周りの子みたいにキラキラした笑顔を取り戻せるといいなと思いました。

 「ネパールに行ったら、カルチャーショックを受けるよ」と言われていたのですが、実際はネパールに行ったときではなく、日本に帰ってきたときにカルチャーショックを受けました。帰ってきたとき、日本の建物の大きさや設備の充実度にとても驚いてしまいました。今でもどこか日本に旅行しにきている感覚で日々を過ごしています。私が日本に帰ってきて、ずっと思ってきたことなのですが、もう少しネパールの政治体制が整ったら、日本の技術を学ぶための留学の制度を作り、交換留学のようにして日本人もネパールに行ってネパールの現状を知り、よりよい生活をネパールの市民が送れるよう考えられるとよいと思います。

 このツアーに参加して、自分の普段体験しない世界を見たことでやっぱり私は将来子どもと女性のための仕事に生涯を捧げたいと思いました。心配しながらも、このツアーに参加することを応援してくれた家族、このツアーでのSGHの資金獲得のためにたくさんの資料を書いて、ツアーに参加させてくれた吉田学院長先生、学院生の体調を気遣い、このツアーを企画していただいた長谷川まり子さん、一緒にネパールでの最高に楽しい時間を過ごしてくれた学院生や人生の先輩の皆さん、たくさんの楽しいこと、嬉しいことを教えてくれて、時にはそれぞれのもっている厳しい背景について考えさせてくれたネパール現地の皆さん、すべての人にとても感謝しています。とても楽しかった15日間は、私にたくさんの学びを与えてくれました。この経験を活かして、これからも女性と子どもの問題に関わっていきたいです。

 またいつか絶対このツアーに参加したいです。

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