2017年夏(3回)スタディツアー感想文
7)春日さん(長野 社会人 女性)
思いは伝わる!!
私は3年目の参加です。まずは、このような機会を提供してくださったまり子さん、やかさん、ラジャさん、スタッフの皆さま、1日1日共に過ごした参加者の皆さまに感謝申し上げます。
ツアーの活動、感想は若者たちに任せ、まずは3年を経て何が変わったかというお話をさせていただきたいと思います。
私は、長野で先生をしておりますが、出発前に涙が出そうな出来事がありました。とあるレッスン中に、「先生、僕は夏休みの課題でネパールのことについて書きたいから、いろいろ教えて」と。私の中では、3年目で当たり前のようになっており、特に主張することもなく普通に過ごしていたので、その言葉にビックリ!
(続き)
そして、今年は決断&告知が遅かったので、こちらから事前に支援物資を集うこともできなかったのですが、私がお願いしたわけでもなく、生徒さんのお母さま、生徒数名が、「先生、これ使ってないからネパールに持って行って」と。しかもこの生徒たちは、私が1年目に大声で吠えても(かなり強制)何も興味を示さず、「使ってないものなんてない」とあっさり、当然支援の1つもしてくれなかった子たちでした。いつの間にかいつの間にか、自らの思いで行動できるようになり、またわざわざ買って提供してくれるお母さまもいて、多忙な日常生活の時間を少しでもネパールのために割いてくれたその気持ちがとても嬉しかったです。
帰国後も「先生、おかえり」「先生、ネパールどうだった? トイレは大丈夫だった?」「先生、洪水大丈夫だった?」と。正直1年目は、こんなに伝えているのに、全然伝わらない! この子たちはいったいどんな大人になるのだろう! 残念!等、勝手に自分の気持ちを押し付け、勝手にガッカリした自分がいました。でも諦めずに発信し続け、今までやってきたことがようやく少しずつ形を成し、生徒たちの心の中に刻まれてきたことを実感できました。思いは伝わるのです!
さて、現地では、何が一番驚いたかというと、1年目2年目ではあまり見てわかるような成長を感じなかった女の子たちが、精神的身体的にも女性らしくなっていたということです。「アンティー」って笑顔全開で手を振りながら走ってきた無邪気な女の子が、ちょっとはにかんで恥ずかしそうに隠れていました。でも、真っ直ぐで、何事も一生懸命なところは変わっていなかったです。見習わなければ! と思いました。
それからレスキューされた少女の数が圧倒的に多かったことが印象的でした。これに関しても、私の思いと同様、同じ目的に向かって、諦めずずっと活動してきたまりこさん、マイティのスタッフ、警察等、尽力の結果だと思います。だまされる少女の数が減り、いつか少女1人ひとりが夢をもって自分の人生を歩めるような、そんな国になることを願います。
早稲田本庄高等学院の生徒さんたちにも感激しました。短時間の中でいろいろ準備し、現地の人たち、私たちさえも笑顔にさせた若者たちの可能性を再確認し、私の生徒もそんな精神をもてる生徒であってほしい、その姿勢を見習ってほしいと強く感じました。ゆえに、まだまだ私も周囲や、生徒たちにたくさんのことを発信し、1人でも多くの子どもたちが他人のために何かできるようなそんな大人になるよう日々努力してまいりたいと、3年目、改めて勉強させていただきました。
毎年そうですが、本当に実りあるツアーです。どうもありがとうございました。
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