2017年(37回)夏スタディツアー感想文
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第37回
2017年夏スタディツアー
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1.狭く見える広い世界
荒川(埼玉 学生 男性)
 人身売買。校内掲示板でその言葉が目に入ったのが始まりでした。日本という平和を提示され続ける環境の中でその言葉はあまりにも異質で全く想像のつかないものでした。なぜそんなことがまかり通っているのか。どんな理由をつけてそのような人権の剥奪を実行しているのか。知識が全くなかった私にはそのような疑問が次々と浮かんでいました。

 そして昨年ネパールに行かれたという先輩の話をもとに人身売買、性被害の実態について少し調べていく中で、そのあまりの現実性に驚愕し、もっとこの問題について知りたい、知るべきだと思いました。それが参加に至ったきっかけです。
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2.スタディツアーレポート 
岩間さん(北海道 社会人 女性)
 初めてのネパール、そしてかなり久しぶりの海外。強い不安ではなかったものの、思った以上に緊張をしていたのかもしれません。羽田で皆さんに初めてお会いし、にこやかに声をかけていただいたとき、すごく安心できました。

 ネパール滞在中も、誰からともなく「初めてのスタディツアーどう?」と声をかけていただいたり、トイレのこと、水のことなど、いろんなことを教わり、ありがたい気持ちでいっぱいでした。なにより、毎日笑っているような楽しいツアーだったことは、嬉しい想定外でした♪

 初日、マイティ本部に訪問したとき、思ったよりも明るい雰囲気だというのが第一印象でした。みんなでお菓子の袋詰めをしているとき、ふと外を見ると、子どもたちが今か今かと言わんばかりに並んでいる姿が見えて、みんなが心待ちにしていたことが、すごく伝わってきました。日本の子どもなら、もしかしたら興味ももたないようなお菓子を、この子たちはこんなにも楽しみにしていて、そして私たちが訪問することも本当に楽しみにしているのだと話には聞いていましたが、ひしひしと伝わってきました。

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3.スタディツアーリポート
大野国さん(東京 社会人 女性)
 8月5日(土)
 ここ数年のタイ航空利用の移動パターンで、金曜の夜に空港でチェックイン。私はいつも機内持ち込み荷物しかないので、私の預け入れ荷物の枠は毎回、ネパール向け文具等の入ったラリグラス所有の大型バッグの運搬用に使われる。

 ところが今年はそのバッグがなく、文具類は段ボールで送られることに! 通常は行きに利用したバッグを使い、帰りにビーズ製品等を入れ、再び私の預け入れ枠を使って持ち帰るのですが・・・・・・。ないものはしょうがないので、荷物は段ボールのままチェックイン。カトマンズまで無事に運ばれました。

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4.スタディツアー
大関さん(神奈川 社会人 女性)
 私は、昨年に続き2回目の参加でした。昨年、出会ったネパールの人たちに「また来年も来るからね」と約束しました。ネパールから日本に帰国してすぐ来年もネパールに行きたい、絶対に約束を守りたいと思い続けていました。

 その思いは、仕事で辛いときにもまたネパールに行くためにがんばろうと自分自身の励みになりました。今回もまたネパールの人たちと再会できていろいろな思い出ができました。

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5.笑顔の力
大畑さん(埼玉 学生 女性)
 夏休みの気だるさを引きずったまま、出発の日を迎えました。当日になるまで実感が湧かず、少し不思議な気持ちでした。しかし、カトマンズの空港へ着陸する瞬間、密集した高さがバラバラの赤い建物スレスレで下降していく光景を見て、「ついにネパールに来たんだ」と、高揚感とともに、やる気が漲るのを感じました。

 私は学校のSGHプログラムを通して、団体でこのスタディツアーに参加させていただきました。事前説明会で、私たちが最年少参加であることと、ピクニックはとても暑く、ハードであることを知り、「体力勝負。精一杯働く。絶対弱音を吐かない」ということを目標にしました。結果、強靭な胃腸のおかげで、終始元気よく動き回れました。

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6.当事者と会い、現場を訪ねて
小野さん(東京 学生 女性)
 私は、中学生のときから「高校生になったら何かしらで海外での研修をしてみたいな」と思っていました。そこで志望校であった早稲田本庄のSGH研修を調べていたときに見つけたのがラリグラス・ジャパンのスタディツアーでした。しかし、高校に入学するまで正直言って私はネパールという国をほとんど知らず、私がネパールに関して知っていたことは、インドのお隣さん・貧しい・国旗の形が特殊なことくらいでした。

 その後、ネパールへ行くことが決定して読んだのが長谷川まり子さんの『少女売買』という本です。私はこの本を読んで、「ずっと日本で安全に暮らしてきた私がこのような辛いバックグラウンドをもった少女たちとどうやったらうまくコミュニケーションをとって一緒に楽しめるのだろう」という不安を抱きました。そしてその不安を抱いたまま、私はネパールへと出発しました。
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7.思いは伝わる!!
春日さん(長野 社会人 女性)
 私は3年目の参加です。まずは、このような機会を提供してくださったまり子さん、やかさん、ラジャさん、スタッフの皆さま、1日1日共に過ごした参加者の皆さまに感謝申し上げます。

 ツアーの活動、感想は若者たちに任せ、まずは3年を経て何が変わったかというお話をさせていただきたいと思います。

 私は、長野で先生をしておりますが、出発前に涙が出そうな出来事がありました。とあるレッスン中に、「先生、僕は夏休みの課題でネパールのことについて書きたいから、いろいろ教えて」と。私の中では、3年目で当たり前のようになっており、特に主張することもなく普通に過ごしていたので、その言葉にビックリ!
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8.4年越しの思いを形に
坂本さん(京都 学生 女性)
保育園の頃見た1枚の写真。
「ハゲワシと少女」

 私はこの写真の意味がその頃はわかりませんでした。小学生になりフィリピンのスラム街をテレビで見て貧困問題を初めて知ったときにようやく写真の意味がわかりました。それ以来貧困問題の勉強を行い、大学の進路も経済格差を学ぶために経済学部に進みました。

 大学1年生の頃に初めて知ったネパールの少女売買。私はこの問題には貧困はもちろん宗教や文化も大きく関わっていると思い次第に深く調べるようになりました。そこで出会ったのがラリグラス・ジャパンのスタディツアーでした。

① 外国人である私に何ができるのか
② 自分の想像と現実の違いを見る
③ 被害者の彼女たちの話を聞く
この3点を見つけるために1年生のころから行くことを決意してようやく4年生の夏に行くことができました。

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9.Who am I? に応えたくて
鈴木さん(東京都 社会人 女性)
毎年、「今年で最後!」と思いながら3年連続3回目の参加。感想文もだいぶ書きつくした感があります。日々の出来事は大野国さんのレポートにお任せして、備忘録的に個人的な感想を書こうかと思います。しばしお付き合いいただければ幸いです。

〇今回の初めてリスト
・ボダナートでお坊さんにラッキーチャームをもらった! 
・ネパールの民族舞踊をみた! 
・ヘタウダでミシン贈呈式に参加した! 
・ヘタウダのファンシーショップで爆買い! 
・ヘタウダの地元のレストランでデュロを食べた(ゴーヤのチップスが美味だった)! 
・トイレのトタン屋根で頭部を強打(子ネズミ大の抜け毛と前髪増量の関係性に顔面蒼白)! 
・おしゃれカフェでスイカジュースを飲んだ! 
・水牛の目玉カレーを味見(角煮の脂身味だった)! 
・いつもと違う公園でのピクニック(雨天)! 
・ネパール風ヘアメイクをしてもらった(メイクの濃さに驚愕。
・アイラインが落ちなくて目の痛さにホテルで泣いた)! 
・遊園地のバイキング初乗船(嘔吐必至によりもう二度と乗りません)!

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10.ネパールのスタディツアーに参加して
高浦さん(埼玉 学生 女性)
 ネパールから帰国して、早2週間がたった。ネパールにいたことも、もうずっと昔のことのように感じてしまうくらい、私はあの時とは別の世界にいる。

 ネパール研修の募集が始まったとき、私は迷いなく参加したいと思った。アメリカの現地校の授業で読んだ本がきっかけで、私と同年代の少女たちが売春され、想像を絶するほどの辛い思いをした人たちにも、生きていればいつか人生は楽しい、幸せだと思えることもあるということを知ってほしいと思っていたからだ。

 また、地球上にわずかしかないこの先進国で生まれ育ち、先進国にしか行ったことも住んだこともない私は、途上国に行き、違う世界を自分の目で見て、そして知るべきだとも思っていた。

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11.スタディツアー感想文
野口さん(埼玉 学生 女性)
 まず、初めに私に最高の“ネパールツアー”という思い出を経験させてくれた皆さんに感謝したいです。本当にありがとうございました。

 ネパールの人々と触れ合ってみて、感じたことが2つあります。ネパールの人々は、常に優しい!! 私が家族のことを恋しくならなかったのもみんなが私のことを優しく迎えてくれたからだと思います。

 あと1つ思ったのは、ネパールの人々は、常に礼儀正しい。特に2回目のピクニックでは、子どもたちが「アンティ、ここに座って食べて」、「アンティ、ご飯取ってくるね」と常に私のことを気遣ってくれて、とても感動したし、私たち日本人の若い世代も見習うべきだと思いました。

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12.スタディツアー感想文
蓮実さん(千葉 学生 女性)
 「思っていたのと違う」。事前学習でまり子さんからお借りしたDVDを見てそう感じていた。私が思っていた少女売買の実態とその現状は異なっている、と。

 このスタディツアーに参加するためには校内で作文選考があった。「少女売買のない世界があることを彼女たちに知ってほしい」「少女売買はおかしいことを知ってほしい」そんなことを書いた気がする。しかし少女売買の現状はそう単純なものではなかった。まず少女たちを保護するNGOは彼女たちの命を脅かすものだと洗脳されている、売春宿で働けなくなった年になって故郷に戻っても受け入れてくれる家族がいない、ろくな仕事をもてず売春宿に自ら戻る。

 「少女売買」を発端にさまざまな要因が絡まり合い、連鎖のように少女たちの人生を狂わせる。この現状を知り想像に及びもつかなかったが私はラリグラス・ジャパンさんやマイティ・ネパールさんの活動のように彼女たちの世界を広げてあげたいと思った。ネパールに発つ前にスタディツアーに対する姿勢はより確かなものになっていた。

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13.see you again
峰﨑さん(千葉 社会人 女性)
◎2回目の参加理由
 私は2年前のツアーに参加させていただいた際、女の子に「see you again」と軽々しく使っていました。当時の私は使える英語がそのくらいしかなく、コミュニケーションの一環で使っていました。しかし、それは間違っていました。ツアー中、一緒に行くピクニックは「お正月とクリスマスと誕生日が一度に来たような感じ」とまり子さんはおっしゃいます。そのくらい1年の中でもビッグイベントで、その中で「see you again」と言われたら子どもたちは本当に待っているとのことでした。

 その言葉の重さを知ったのはツアーの後半。そのときには、すでにまた戻って来ようと決めていたのを覚えています。それと同時に留学を決意し、ネパールに戻ってきたときにはもっと英語でコミュニケーションを取れるようになる! と決心していました。

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14.ネパールのスタディツアーに参加して
柳澤さん(群馬 学生 女性)
私は2017年8月4日から8月15日までの11日間、ラリグラス・ジャパンさんのもと、学校の SGH活動の一環としてネパールスタディツアーに参加させていただきました。今回の感想文ではたくさんのかけがえのない経験の中から絞り、11日間をネパールで過ごした私の感情と学びを書き記させていただきます。

 まずはじめに、私が一番心に残っているある少女との出会いについてです。村の奥地で生活をしている少女たちに教育を提供するため作られたプリベンション・キャンプ、そのプリベンション・キャンプにいる女の子たちとピクニックをする日に私はその少女と出会いました。その少女はネパールの現地語しか喋ることができません。私と少女は言語でのコミュニケーションはまったくとれない同士でした。

しかし、そんな私たちを結びつけたのはダンスでした。暑い中、1つの小屋で何曲も何曲も向き合い、互いに最高の笑顔で踊り続けるあの瞬間は今でも忘れられないものです。

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スケジュール
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